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EAVをなんとかし隊

これは平成最後の月。
CakePHP2.x系。入力チェックが通らないたび、フォームの内容が編集前に戻ってしまう不具合を直したときの話。

単純にまず、DBがイケてなかったんです。


INT id
INT type
VARCHAR(255) value

どこからどう見てもEAV。Entity Attribute Value。
何故よくないかのDB設計理論的な難しい説明は置いとく。
DB構造はその時動かす権限がなかった。(もし権限があったらその根本原因から直してしまいたかった)

で、その不具合が発生している画面を見て。

・DBから持ってきたデータ構造
・フォームへ渡すときのデータ構造
・フォームの初期値を表示するとき

これらが全部バラバラで往生した…。

DBからとってきたときの配列:

[
    0=> ['Model'=> [id => 1, type => 1, value => 5]],
    1=> ['Model'=> [id => 2, type => 2, value => "someaddress@example.com"]],
    2=> ['Model'=> [id => 3, type => 2, value => "anotheraddress@example.com"]]
]

これを加工して,typeをキーにしてビューに渡すけれど:

[
    1=> [
        0=> ['id'=>1, 'value'=>5]
    ],
    2=> [
        0=> ['id'=>2, 'value"=>"someaddress@example.com"],
        1=> ['id'=>3, 'value'=>"anotheraddress@example.com"]
    ]
]

ビューでさらに取り出す:
(Formヘルパに’value’で渡している)

$this->Form->input('Model.type_1.value',['type'=>'text', 'value'=> $this->request->data[1][0]['value']);
$this->Form->input('Model.type_2.0.value,['type'=>'text', 'value'=>$this->request->data[2][0]['value']]);
$this->Form->input('Model.type_2.1.value,['type'=>'text', 'value'=>$this->request->data[2][1]['value']]);

(あと、idをそれぞれhiddenフォームで送っていたりする)

フォームを送信すると、入ってくるのは…

[
    'Model'=> [
        'type_1'=> ['id'=> 1, 'value'=>5],
        'type_2'=> [
            0=> ['id'=> 2, 'value'=> 'someaddress@example.com],
            1=> ['id'=> 3, 'value'=> 'anotheraddress@example.com]]
	]
    ]
]

当然、DBからデータを取ってきたときとも最初フォームに渡したときとも違う構造。
このままではフォームの次の値が取れないから、前のコードではリクエスト関係なくDBからその都度データ読み込んで来ていた。
エラー値ならエラー値のままフォームに残しておく仕様なのに…。

とりあえず、その時はビューに渡すときの構造と受け取る時のデータ構造をそろえた。
(そうでないと変換が双方向に必要になるんで)
そろえれば使えなくはない。
Formヘルパに渡すvalue要素も要らなくなるし、入力チェックが通らないときフォームの初期値を作るためだけにDBを読みに行かなくていい。

でも、それでもやっぱりEAVはイケてない…。

この構造の時、まず絶対に1つしかないパラメータをこう…ひとつテーブルにして

INT model_id
INT type1_val

で、複数登録する必要がありそうな情報だけテーブルを分けてこう…。

INT model_mail_id
VARCHAR type2_mail

そしたら、DBからとってきた構造をパースしてフォームに渡す必要って本来それほどないはずなんです…。

僕がDB設計するときには、後輩に同じような愚痴を語らせないためにも、
あと、DB設計理論以上にそもそもコーディングがめちゃくちゃ往生するので、できることならEAVは避けていきたいという話でした。