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変形労働時間制

この制度では、1週間の総労働時間(例えば週40時間や週35時間など)があらかじめ決められています。この週の総労働時間をもとに1ヶ月の総労働時間が算出され、社員はその範囲内で、日々の労働時間を柔軟に調整することができます。具体的には、ある日に定時より長く勤務した場合、その超過分を別の日に早く退社したり、勤務時間を短縮したりすることで、月間の総労働時間を調整することが可能です。

主なメリット

効率的な時間活用

業務が集中する日にはしっかりと時間を使い、比較的落ち着いている日には早めに切り上げるなど、業務の波に合わせた働き方ができます。

プライベートとの両立支援

通院や役所の手続き、家族の用事など、日中の短時間だけ席を外したい場合に、有給休暇を使わずに時間を調整して対応することが可能です。

通勤ラッシュの回避

時差出勤を選択することで、朝夕の満員電車や交通渋滞を避けた、心身ともに負担の少ない通勤が可能になります。

計画的な休暇取得

あらかじめ計画的に多めに働く日を設定し、その「貯めた」時間で、有給休暇の日数を消費せずにリフレッシュのための休日を取得することもできます。

変形労働時間制の具体的な活用事例

実際に社員がどのようにこの制度を活用し、仕事と生活の調和を図っているか、具体的な事例をご紹介します。

事例①:育児と両立するための時差出勤

シングルマザーの社員は、小学生のお子様の登校を見送ってから出社したいという希望がありました。そこで、この変形労働時間制を利用し、定時から30分遅れて出社する「時差出勤」を行っていました。週40時間勤務の中で毎日30分不足する時間は、他の平日に少し長めに勤務したり、土曜日に作業時間を充てることで調整していました。また、この社員の時差出勤期間中は、チーム全体の朝礼時間を通常より遅い9時に設定するなど、周囲も協力して柔軟な働き方をサポートしていました。

事例②:精神障がいがあり、定期的な通院が必要な社員のケース

週40時間のフルタイムで勤務している精神障がいのある社員は、定期的な通院が必要です。この社員は、通院日には心身のリフレッシュも兼ねて1日休暇を取得しています。そのために、普段の勤務日に1日あたり2時間程度多く働き、その超過勤務時間を「貯めて」おきます。そして、通院で休む際には、この貯めた時間を充当することで、大切な有給休暇の日数を減らすことなく、通院と必要な休息の時間を確保しています。

制度利用にあたって

変形労働時間制の利用にあたっては、業務への支障が出ないよう、事前に上長やチームメンバーとの間で十分なコミュニケーションを取り、計画的に活用することを推奨しています。この制度が、社員一人ひとりの働きやすさと生産性の向上に繋がり、ひいては会社全体の活力となることを目指しています。

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