30分ルール:悩みや不安は抱え込まない
業務の中で「分からない」「判断に迷う」ことがあれば、30分以上一人で考え込まず、他の人に助けを求めるという「30分ルール」が徹底されています。
質問を受けた社員には必ず対応する義務があり、対応が難しい場合は別の人にバトンを渡してサポートします。このルールは、出社・在宅勤務を問わず全社員に共通で適用されており、孤立やトラブルの未然防止に大きな役割を果たしています。
特性を踏まえた“伝わる”指示の出し方
奥進システムでは、精神障がいや発達障がいのある社員が多く在籍しています。業務を円滑に進めるためには、「その人が理解しやすい形式で指示を出す」ことが重要です。
たとえば、
- 大きな業務テーマについては、全体の納期だけを伝え、進め方は本人に委ねる
- 一方で、初動が苦手な社員には、タスクを小さく分解し、都度成果物を提出してもらうようにする
など、一律ではない“個別最適”な指示の出し方を実践しています。
苦手なことは「しない」という働き方
奥進システムでは、社員の苦手なことを無理に克服させるのではなく、それぞれが「得意なこと・できること」に集中できる環境を大切にしています。
たとえば、
- 電話対応に強い不安を持つ社員には、電話を取り次がない業務に特化してもらう
- 文章作成が苦手な社員には、ChatGPTなどのAIツールを使ってメールや社内文書の下書きを作成する
といった形で、ツールや仕組みを活用しながら業務を進められるよう支援しています。
ひとりじゃない職場をつくる「振り返り」の時間
当社では、安心して働き続けられるように、定期的な振り返りの場を設けています。
精神・発達障がいのある社員を対象に、
- 週に1回の部署内ミーティング
- 月に1回の代表・奥脇との個別面談
を実施し、体調や仕事の進め方、困りごとなどを率直に話し合う機会を設けています。
このような定期的なコミュニケーションにより、社員自身の状態を振り返る習慣が身につくとともに、会社側も必要な配慮やサポートを素早く提供できる体制が整っています。